「歯の痛みや症状が出たときにだけ歯科医院に行く」といった方が多いと思いますが、健康な歯を出来るだけ保つためには長期的な管理が必要です。
治療だけではなく、定期的にメンテナンスを受けることで歯の寿命を伸ばすことが可能となります。
そのために「一生付き合えるかかりつけ歯科医院」を見つけましょう。
かかりつけとは
かかりつけとは、地域で自分の身体の症状や悩みなどを相談できる医院のことです。
2016 年の日本歯科医師会の調査では「かかりつけの歯科医院がいる」と答えた人の割合は67%でした。
しかし、歯科医院に通う方は多くても予防ではなく、治療目的でかかりつけの歯科医院を受診する方が多いのも現状です。
かかりつけの歯科医院を持つことで、治療だけではなく将来的に健康な歯を保つための大きなメリットがあります。
かかりつけの歯科医院をもつメリット
• 口腔内の管理ができる
• 虫歯や歯周病の早期発見ができる
• 患者さんの安心感につながる
かかりつけの歯科医院を持つメリットは、口腔内をしっかり管理できることです。
年単位でレントゲンや写真などの口腔内データも記録されるため、定期的に受診することによって、虫歯や歯周病の早期発見・早期治療ができます。
虫歯や歯周病は、進行しているほど治療回数や期間もかかります。
また、かかりつけの歯科医師はもちろん、歯科衛生士も担当制をおすすめします。
毎回同じ歯科衛生士が担当することで、歯磨きなどのセルフケアの状態がよりしっかりと管理できます。
「いつもとは違う歯ぐきからの出血が実は妊娠性の歯肉炎によるものだった」といったことが歯科医院で判明した例もあります。
こういった口腔内の「ちょっとした変化」にも気がつくことができるのです。
なんといっても「自分の口の中のことをわかってくれている」といったことが患者さんの安心につながるのではないでしょうか。
かかりつけ歯科医院の選び方
たくさんある歯科医院の中から自分に合った歯科医院を選ぶのは難しいですよね。
そこで、かかりつけの歯科医院を選ぶポイントについて紹介します。
• 通いやすい場所にある
• 時間の都合がつきやすい
• 口コミが良い
• 受付や電話などスタッフの対応が良い
• 院内に清潔感がある
かかりつけの歯科医院を選ぶ最初のポイントは、自宅や職場から通いやすい場所にあり、時間や曜日の都合がつきやすいことです。
しかし、通いやすくても口コミが極端に良くない歯科医院や、電話や受付の際に対応が良くないと感じた歯科医院は避けましょう。
また、清潔感のある歯科医院は滅菌や感染の対策がしっかりとできているといった傾向があります。
• 治療についてしっかりと説明してくれる
• 歯科衛生士が在籍している
しっかり治療の説明をしてくれる、疑問にしっかりと答えてくれるといった、患者さんに寄り添ってくれる歯科医師を選びましょう。
「歯の将来を一緒に考えてくれた上で治療の提案をしてくれるか」といったことも重要です。
また、歯石の除去や歯周病の検査などは主に歯科衛生士の役割です。
歯科衛生士が在籍している歯科医院は、歯周病治療にも力を入れています。
歯を失う原因は、主に虫歯と歯周病の2 つなので、虫歯だけではなく歯周病のケアも大切です。
そのため歯石除去をする前に、しっかりと歯周病の説明・検査、ブラッシング指導をしてくれるかといったことも重要となります。
治療後にも定期的なメンテナンスでしっかりと口腔内管理をすすめる歯科医院は、予防を重視したかかりつけの歯科医院にふさわしいと言えるでしょう。
かかりつけの歯科医院をもつことでさまざまなメリットがあります。
歯に対するお悩みやちょっとした疑問は、歯科医師や歯科衛生士にご相談ください。
