みなさんはセカンドオピニオンという制度を知っていますか?
今現在歯科医院の数はコンビニよりも多いと言われています。
歯科医院の数が多ければ、それ以上に歯科医師の数も多く、医院や先生によって治療方針や考え方、治療方法などが変わってきます。
例えば1つの歯に対して、この歯はもう残せませんという先生がいれば、どうにか残して様子をみてみましょうという先生もいます。
セカンドオピニオンとは、直訳すると「第二の意見」という意味で、自分が通っている歯科医師(主治医)以外の意見や見解を聞くという制度です。
自分の身体はひとつしかありません。
不安や疑問に思いながら治療するのではなく、自分の納得できる治療をしたいですよね。
今回はセカンドオピニオンについて詳しく説明していきます。
セカンドオピニオンはアメリカなどの先進国では一般的になっていますが、日本でも少し前から徐々に増えてきました。
昔は、歯科医院の数は今ほど多くなく、説明もあまりないまま治療が進むところも多く、患者さんもそのまま治療を受けていました。
ですが、今は歯科医院がとても多くなりました。
1997年に医療法の改正もあり、インフォームドコンセントが義務付けられるようになりました。
インフォームドコンセントとは、正しい説明と患者さんの同意です。
歯科医師から現状について、治療についての説明を受け、治療の最終決定を自分自身ですることを指します。
それにより、きちんとインフォームドコンセントをしてくれる歯科医院が大切になったのですが、残念ながらインフォームドコンセントをしっかりやっていない歯科医院もあります。
また、治療方針や考え方は歯科医院によって様々です。
どの治療方法が正しいのか、自分に合っているのかは知識がない患者さんにはわかりません。
そこで、自分で治療の最終決定をするのに、どのような治療方法の選択肢があるのか、自分の納得できる治療や意見を求めるために、セカンドオピニオンという制度を活用する人が増えてきました。
1つの歯、状態に関しても、先生の考え方などによって治療方法が変わってくる場合があります。
それぞれの治療に対してメリットやデメリットがあるので、最終的に自分で決定するためには1つの意見ではなく、第三者の意見を聞くこともとても大切です。
それによって自分の納得できる治療方法を見つけられれば、安心して治療を受けることができます。
また、セカンドオピニオンを受けるのは自分にあった歯科医院を見つけるのにもとてもいい手段です。
家や仕事場から近いから、という理由で選んだ歯科医院が自分にとって一番合っているとは限りません。
セカンドオピニオンで行った別の歯科医院の方がしっかり説明してくれた、相談に乗ってくれたということもよくあります。
治療して、その後のメインテナンスも考えると、歯科医院とはとても長い付き合いになります。
ストレスなく信頼できる先生の元で治療を受けるようにしましょう。
次の記事ではセカンドオピニオンの方法を説明していきます。