まず、治療方法に関して不安や疑問に思った場合、現在の主治医の先生にセカンドオピニオンを受けたいという主旨を伝えます。
そして診断情報の資料や紹介状を書いてもらいます。
そして別の歯科医院にそれを持って診てもらいます。
セカンドオピニオンを受けるのには、必ず予約をすることが必要です。
飛び込みで行っても受けてくれないことがほとんどなので注意しましょう。
そして、そこの先生の診断結果を聞き、それが納得できればそのまま治療を受け、やはり元の先生の診断結果や治療方法の方が納得できるということであれば元の歯科医院に戻ることができます。
そのどちらも納得できないということであれば、また別の歯科医院に行くことも可能です。
セカンドオピニオンに関して注意することは、まず自分の聞きたいことや不安、疑問に思っていることをしっかりまとめておくことです。
セカンドオピニオンは医院によって無料でやっているところもありますが、だいたいの医院では、保険適用外として1〜2万円かかる場合もあります。
せっかくお金をかけ、限られた時間の中で行うため、無駄にならないように前もって聞きたいことを考えておきましょう。
それから、セカンドオピニオンは自分の希望する治療方法を探すものではありません。
例えば、最初の医院で歯を抜かなければいけないと言われたとします。
自分では歯を抜きたくないからといって、歯を抜かないという診断をくれる医院を探すものではありません。
それを探すためにいくつもの医院に行っていると状況も悪化してきてしまいます。
また、歯を抜かないという診断をされたとしても、今後を考えると抜いた方がよかったというケースもあります。
先入観を持つのはやめて、しっかり治療に対するメリットやデメリットを聞き、それを踏まえた上で決断しましょう。
元々行っていた歯科医院で、セカンドオピニオンで行く歯科医院が紹介してもらえない場合、自分で新たな歯科医院を探す必要があります。
どうやって歯科医院を見つければいいのか分からないと思いますが、もし、なにかの治療が終わらない、痛みが引かないということであれば、今行っている治療の専門分野の医院に行くのもひとつの方法としてあります。
歯周病専門医や根管治療専門医、口腔外科、矯正歯科など一般の歯科医院ではなく、その分野に特化した歯科医院があります。
専門分野を持っている先生だと、たくさんの症例の経験をしてきたり、知識も豊富だったりする場合が多いです。
ただ、保険治療の対象外になってしまうこともありますので、しっかり話を聞きましょう。
もし根管治療がなかなか終わらない、歯周病と言われて通っているものの膿がずっと出続けているなど、原因がわかっている場合はそういったものも考えてみるといいと思います。
一般の歯科医院での選び方として一番大切なのは、やはりしっかり話を聞いてくれる歯科医院を選ぶことです。
そして治療の選択肢とそれぞれの治療についてのメリットやデメリットを話してくれる先生であることがとても重要です。
例えば、「この歯はもうだめだから、抜いてインプラントにした方がいいです」なんて言う先生は患者さんの気持ちをなにも考えてないのがとてもわかります。
(インプラントが良くないわけでは決してありません。)
歯科医院側にとって都合のいい話だけではなく、患者さんの気持ちをしっかり汲み取ってくれる歯科医院を探しましょう。
セカンドオピニオンについて、理解していただけましたか?
元々通っていた歯科医院の主治医にセカンドオピニオンを申し出るのは悪い気がして我慢してしまうという方もいるかもしれません。
しかし、自分の身体は一生付き合っていくものです。
そして治療をしてしまったら、元に戻すことはできません。
自分の納得する、納得できる治療をしましょう。
そして、もしなにか不安や疑問に思うことがあったら遠慮せずに言うようにしましょう。
どこの歯科医院でも先生と患者さんの信頼関係はとても大切なものになります。
しっかり自分の思っていることを伝え、それに対して説明してくれる、対応してくれる先生との間に信頼関係は生まれます。
もしセカンドオピニオンを申し出た時に主治医の先生が怒ってしまったり、ムッとしてしまったりしたら信頼関係は発生しません。
それは違う医院の転院を考える一つの要素となります。
これでいいのかな?と思う場合は、ぜひセカンドオピニオンの制度を利用して、自分の納得のできる治療をしましょう!