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虫歯を削らないで、治す方法②

前回、虫歯になっても削らなくていい虫歯のお話をしましたが、やはり虫歯が進行してしまうと治療をしなければなりません。

 

そこで通常の治療だと、削って詰め物や被せものをするのですが、ここでは削らない方法を紹介していきます。

 

  1. ヒールオゾン

ヒールオゾンは、塩素の7倍と言われるオゾンの高い殺菌力によって虫歯菌を殺菌し、再石灰化を促すことで虫歯を治療するという方法です。

虫歯の部分にオゾンを照射します。

神経に達しているような深い虫歯にも神経を残して治療ができる可能性があります。

新しい治療法となるので、まだ実績が不十分だったり、導入医院が少ないというデメリットがあります。

 

  1. ドッグベストセメント療法

ドッグベストセメントは鉄イオンと銅イオンのコンビネーションによる殺菌力により虫歯を除去しないで無菌化する方法です。

材料は銅やリン酸、亜鉛など天然のミネラル成分を使っているため副作用などがありません。

ただ、虫歯が完全に神経に達していて痛みがひどい場合には適用外となる場合が多いです。

 

  1. カリソルブ

カリソルブは3種類のアミノ酸と次亜塩素酸ナトリウムで構成されています。これを虫歯の部分に垂らすことによって健康な部分はそのままに、虫歯となっている部分だけ柔らかく溶かします。それを専用の器具によって取り除きます。

そのため、削らないのですが治療時間が長くなってしまうというデメリットがあります。他にも神経にまで達してしまったような大きい虫歯は適応外となってしまいます。

 

  1. ストリークレーザー

高出力のレーザーにより、高温のプラズマ光球体を作り出し、その熱エネルギーによって虫歯菌を殺菌するという方法です。

レーザーはとても高温ですが、一緒に使うチタン溶液と水で冷却をするために健康な部分への害はありません。

 

  1. 3Mix法

3Mix法とは、メトロニゾール、ミノサイクリン、シプロキサンという3種類の抗生物質を混ぜて使用することにより、虫歯の病原菌を殺菌、無菌化する方法です。

神経に達している虫歯も、これによって神経の治療までしなくてもいい場合も十分にあります。

ただ貼薬してから神経が残せるかどうかの判断をするまで3ヶ月ほどの時間が必要になり、治療期間は長くなってしまいます。3ヶ月ほど待って、結果神経が残せないということも起こり得ます。

 

治療を行う上での注意点

 

保険適用外の治療である

これらの治療はほとんどが保険外の治療となり自費扱いになるため、費用がかかります。

また、これらの治療が終わった後に詰め物や被せ物をしていくことが多く、それもまた別途でかかります。

 

絶対に削らないわけではない

削らない治療ということで紹介してきましたが、例えば虫歯の穴の入り口が小さい場合など、多少削らなければ次の処置ができない場合があります。

一般的な保険治療に比べれば削る量ははるかに少ないため削らないという言い方をしていますが、絶対に削らないというわけではないことも理解しておくことが大切です。

 

正しい知識、腕がある先生のところで

こういった治療は新しいものが多く、歯科医師の学校でも取り扱っていないものがほとんどです。

残念ながら、施術を行っている歯科医師も正しい知識がなかったり、正しい使い方ができていない場合もあります。

 

そういったことを判断するのはとても難しいですが、どのような治療法においても、メリットだけではなく、デメリットも存在します。万能薬はありません。

特にメリットしか言わない先生には注意しましょう。

今はネットにもたくさん情報が出ていますので、もし気になる治療法がある場合は自分で調べて理解をし、わからないところや疑問に思ったことを質問するのもいいと思います。

 

虫歯が大きくなるまで放置しない

虫歯が進行してしまい神経に達してしまうと、適用外になってしまう治療方法もありますし、適用できる治療法でも100%神経を残せるわけではありません。

状態によっては治療をしてもうまく残せないという場合も出てきてしまいます。

それなので、そういったことになる前に、早めのうちに虫歯は治療して進行させないようにしましょう。

 

削らない治療については理解できたでしょうか?

 

先ほども言いましたが、これらの治療は新しいものが多いので、まだ不確実なものもあります。

また、それぞれの歯科医院で取り入れているもの、取り入れていないものもあります。

 

削らないということに関して言えば、マイクロスコープ持っていて細かいところまでしっかり見えると無駄に削ることがないです。

 

治療方法だけではなく、設備に関しても関係してきます。

 

歯科医師によって考え方は様々で難しいと思いますが、一番は信頼のできる先生の元で治療をすることが大切です。

 

しっかりメリット、デメリットの説明をしてくれる、患者さんの疑問や質問に答えてくれる先生のところで治療するようにしましょう。

もし違和感や嫌な思いをした場合はセカンドオピニオンを受けるのもいいと思います。

 

どの方法を選択するにしても、自分が納得出来る治療をするようにしましょう。

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